耐震構造

2006年1月24日 恋愛
真冬のカフェのカウンターで
日本酒のびんをみながら
銘柄コピーあそびをしたね

わたしが「揺らぎ」というと
あなたは「耐震構造」と返した
「それ売れないわよ、酔えないし」
と思わずいうと
「コンクリートじゃないよ、
やわらかい構造・・・」
と一生懸命訴えた

あなたはそうやって
生きてきた人なのかも
しれないね
たびかさなる地震のなかで
みずから耐震構造を
つくりだし
つくりかえつづけて

あなたのコウゾウが
いとしいよ

ジャズの流れる炭火焼きのカウンターで、何年ぶりかでゆっくりした時間をいっしょに過ごしたのは1年前のことだ。時間が止まってしまったかと思い、あたしは幸せだった。ああ、やっぱりこの人がこんなに好きだったと思い出し、それは言わなかったけど、店を出てから歌を歌って聞かせた。酔っ払っていたのはお酒のせいか、人間のオトコのせいか。言わなくても届いてしまう言の葉の数々。なんと因果なことだろう。
それから、真夏にはカウンターでビールも飲んだっけ。

ところが、先日通りがかったらちがう店になっていた。がっかりだった。拠点をひとつ失ったような気がして。1年もたったら店も人も変わるのだという事実を突きつけられてしまった。

仕事もなにもかもが、もうこのままではたちゆかないとわかっていても、なかなか次に行くことができない。ご縁があったりなかったり。おー、まい、がっ。

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