アブナイおんな

2006年1月27日
夕方よくあるごとく、そのまま家に帰りたくない気分で駅前の居酒屋のカウンターにさっさと足が向かった。寒いんでやっぱ熱燗でしょ。ほとんどオヤジである。つまみはいつも定番で、レンコンのめんたいはさみ揚げ、かもニンニクの塩焼き、プチトマトのベーコン焼き、おでん、など。月に2回は行く。安くて、妙にレトロな雰囲気がただよう飲み屋はいつも込んでいて、ひとりでいると目立ってしまう。
心の中は北風が吹いているので、変に人恋しい晩である。右隣の男性も一人。悪くない感じだし、お話しようかと迷っているうちに向こうからお話される。九州の人だった。リコンして上京してビルメンテの仕事に初めて就いて6年と言っていた。「こんなところで女性が一人で飲んでいるなんて、いやー、都会だわ」とやたら感心している。朴訥な感じ。イントネーションにもお国柄が感じられる。キライじゃないんでした。
あたしはもう3合は飲んでいたのだが、おごるから、とお酒が運ばれてくる。「トマト食べませんか」と注文される。まずいっしょ。酔っ払ったらどうする? ああ、もうどうにでもなれ。
よた話をずいぶんした気がする。子どもの話とかも、お互いに。あんまり覚えてないんだけど。
「カラオケ行く?」ときかれて、目が覚めた。カラオケねえ、うーん。「お茶ぐらいなら」と言った。あたしは立ち上がった。自分の分勘定して、いっしょに出るのかしら、この人と思ったら、ついてこなかった。ほっ。店のおばさんに「気をつけておかえんなさいよー」と言われた。ふらふらして見えたんだろう。振り返らずに北風をあびて歩いた。メルアドも何も交換しなかった。
家に帰って、眠れなくなってしまった。後味のよくない、昨夜の出来事。あれで好きな人に似た後姿のオトコなんかだったら、きっとふらふらとついていったにちがいない。自分から誘ってたかもしれない。あーあー、ちょっとピンチだね、こりゃ。

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