劇場

2006年1月30日
携帯の電源を切ると
劇場の幕が上がる
だれもいない劇場で
電源を切る人を
見るのが好きだった
世界はわたしのために
回っているかと錯覚した

それでも夜がふけて
幕が下りるころ
孤独が芯まで貫いた
このまま行方不明になりたい
というとあなたは
だめだよ
とひとこといった

あの劇場は
まぼろしだった
ふたり芝居の
だいこん役者は退場し
オアシスは消え
はるかな砂漠に
わたしは立ちすくむ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索