じつのところ、時間のたっぷりあった週末はうつうつとしていた。いのちの休日ばかりが思い出されて、もう時間をどう埋めたらいいのかわからない。昼から飲んではからだに悪いので、スタバに入ったり、買い物をしたり。でも、どこを歩いていてもいっしょに過ごした時間や風景や店や会話や空気が追いかけてきて、逃れられない。だれかー、たすけてー。

ウィンドーで明るいきれいなブルーのセーターを見かけ、珍しく衝動買いをする。心の中がこんな色になればいいな、と思って。先週はほかに空色の春のバッグを買った。ベージュのパンプスも買った。働いていると靴は減るし、大きめのバッグも季節ごとにいるし、小ぎれいにしていたほうが仕事もうまくいくというものだ。リアルなあたし。
今日は明るいブルーのセーターを着て、若々しい気分で、1日中働く。8時近くまで残業して、家庭のある女の人のように(あるんだが)、家族のためにバレンタインのチョコも買って帰る。

ゆうべDVDで見た成瀬巳喜男監督の映画「女が階段を上るとき」はとてもよかった。ラストのほうで涙が出そうになってしまった。
タイトルから、出世していく女の悲哀の話かと思ったが、1960年という時代にはそんな女の人はまずいなかったんだろう描かれず、生活のために銀座のママになった高峰秀子演ずるヒロインが好きな男とは結ばれず、苦労して生きていくというシンプルな物語。何がいいかといえば、成瀬さんて女がとても好きだったんだろうな、と思わせる視線のやさしさ(どんな立場の女に対しても)。それと、出てくるふつうの女の人たちが、生きる選択肢があまりないなかで、せいいっぱい自分を表現して、世の中の評価で自分を測るのではなく、自分がありのままの自分を等身大に肯定して、一生懸命生きていくところ。言葉は少ないのに、どの女性も、言いたいこと言わねばならないことは的確に言っている。それはすごいのだ。
ほかに「妻として女として」「浮雲(林芙美子原作)」などもよかった。なんか、女に対する応援歌のように思える。あたしもちょっぴり励まされた。「木枯らしが吹いても、春は来る。とにかく生きていかにゃあなるまい」みたいな。。。
とにかく。本日、明るくてブルー。

コメント

レイ
2006年2月14日17:40

 偶然。私も、彼のためにグリーンのセーターを買い、自分用にブルーのニットを購入したのです。
 ブルー、好きな色なのです。やよ坊様は空を連想しますか。
 私は海なのです。 本当に素敵な色。

 ところで、お気に入りに登録させていただいてよろしいですか?

レイ
2006年2月14日17:42

 勝手にお気に入りに登録しちゃった!!えへへへ、、、

すいれん
やよ坊
2006年2月14日23:42

レイ様、ありがとう。初めての登録者にどきどき! どうやって返事したらいいの、って考えちゃった。しくみをよくわかっていないもんだから。友だちは多いけどこの日記は秘密でやっているので、しょうもない自分を慰めたくて始めたので、なんだかこんなふうにしても人とつながれるってうれしいです。

レイ
2006年2月15日10:09

 私もいまだに使い方をよく分かってません(笑)やよ坊様は友人が多くていらっしゃるのですね!!しょうもない人に友人はついては来ないと思います。

 きっとやよ坊様は素敵な人なのですね。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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