かわいている

2006年2月27日 日常
月曜日。うつうつとして仕事に行ったら、一転して忙しく、自分の担当だけでもやらなければならないことが山積みなのに、振られしごとに夜10時までかかってしまった。とほほ。でも、おかげでうつうつとするひまもなく、ありがたかった。
帰ってきて、いっしょに暮らしている親友のような人と、この先どうして行けるかねー、と話す。職場はどんどんストレスフルになってくるから。他意はなく。もう少しのんびり暮らせればねー、などと。あたしにはもう、よくわからないのです。
ひとりになりたいな、とこの1年思ってきた。でももうどうでもいいや。だれかといっしょに生きていけるとも思えないし。それでも、人の気配に救われることもあるし、あるけど、その人はカゾクとは限らない。赤の他人であることもあるだろう。
なんか、無性に人恋しくて、話したいと思って、むかしむかしの男友達と、金曜夜に会う約束をしてしまう。

昨夜は桐野夏生の「アイムソーリー、ママ」を読んで暗くなってしまった。好きな作家なのに、健康なときじゃないと読めないのかもしれません。東電OL殺人事件を題材にした「グロテスク」は傑作でした。
地道に、丁寧に生きて書きつづけているような作家のものを読むといいのかもしれない。こういうときは。それってだれなんだろう。むかしガンで亡くなった干刈あがたという作家があたしは若いころ好きでした。今生きていたら、どんなものを書いていたかと思う。1,2年前に自死した鷺沢萌も好きでした。最後の作品「ウェルカム・ホーム」を1年前ぐらいに小さな餃子屋さんでビール飲みながら読んでいて、ぼろぼろ泣いてしまった。それは、居場所やつながりは血縁ではない人々と作っていくものかもしれないと、思いを新たにする作品でした。

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