ある時に始まり ある時に終わる
限界のあるあなたの生命
限界のある私の生命
だけどより親密に、ただ肌に触れるだけでなく
もっと深くまじわろうとするおもい
そのときに生まれるエネルギー
たくさんの ほんのりとあたたかいたくさんの生命が私の中に流れていくとき
いとおしい生命の、あなたの生命のはるかさが私の中に流れていくとき
いつもこの瞬間、一番、生きているのだとおもう

これは1年前に東京都現代美術館で見た展覧会「愛と孤独、そして笑い」のラストに置かれていた性交をイメージさせる共同制作オブジェについていたテキストだ。2回も行ってしまった。2回目は好きな人と行った。寒い冬の日だった。初めて遠出をした。このテキストのような瞬間を共有した季節。いのちのはるかさをいとおしんだ。

愛と孤独はもうたくさん。笑いがほしい。

仕事帰りに女性の先輩に聴いてもらった。初めて、この件について人に話した。
「その人と同じぐらい、あなたにも、ブラックホールのように人を引き付けるものがあるわよ」といわれた。そうかなあ。「依存だね。生きるための。支障がない程度にほどよく依存すればいいんじゃあない」とも。これは納得。恋愛依存。なんだろうか。ほどよくってむつかしいよ。スリップするから依存なんではなかったか。でも案外あたしの努力していたのはそういうことだったかもしれないと思った。ほどよく。距離をもって。侵入しすぎぬように。でも相手のあることだから。変えられないものは野に放つ。そうしたい。ほんとうに。

コメント

ぱでぃ
ぱでぃ
2006年3月2日10:43

コメントありがとうございました。
やよ坊さんの日記、ぼくとはカテゴリーが違うけれど
非常に興味深いジャンルのことが書かれていて、勉強になります。
「愛と孤独そして笑い」展も行ってみたかった。
(たぶん)同世代として、これからもよろしくお願いします。

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