長女を職人にしたいというもくろみがあり、私より背が高くなった彼女と「家具職人展」というイベントに行く。古い洋館で、実演と説明があり、驚いたことに80人ぐらいの人が来て大盛況。。。応募は倍もあったそうだ。
このイベントは古い友人で職人のTさんが企画しているもので、ただ職業として家具を創るだけではなくて、それを文化として発信し、よいものを残していくために後継者もお客さんも育てたいんだという彼に大いに共鳴したのである。
「材料のこの木の木目を見てください。年輪は1年1ミリですから、この20センチの中にも200年という時間がつまっています。せめて同じ200年は使えるものを創りたい」と、熱弁をふるう。ふーむ。私は大きな木をこよなく愛しているので、こういうせりふにはまったく弱い。
時間をかけ、手をかけ、心をかけた仕事というものはその種類がなんであれ、人を動かし、時代を動かすものだと思っている。
そういう仕事をしたいよね、と娘に聞こえよがしに言う。
しかし、会場の古い洋館が、別れた人とよく歩いていたエリアであったので、べつの事情で息が苦しくなってしまった。はー。まだだめだわ。このエリアは、とても。
娘と散歩してイタリアンを食べ、祖父母においしいドラ焼きを買って帰った。じんちょうげが馥郁と香り、桃の花が満開だった。M公園の桜も半月もすれば咲くだろう。また、胸がちくっとするだろう。春よ、たち去ってほしいような。だけど、次に来る初夏にも思い出はつまっているんだっけ。うわーん、もう途方に暮れます。
道を歩きながら娘が何を思ったのか「さっき弾いてた曲、新しいのでしょ。ちょっといいじゃん」と言った。「あら、ありがと」と言ったけど、そうなんだ、かなしみを歌にしようとやってみた。透き通った風のような曲になった、と自分でも思った。めったにほめない彼女がいうので、妙にうれしかった。からだの奥深くから生まれた歌なんですから。「でも、お願いだから道を歩きながら歌わないでね。恥ずかしいから」「わかったよ」
変な親子である。ビールを注文したら店員が「グラスはいくつですか」っていうんですよ。ちょっとー。未成年なんですけど。
このイベントは古い友人で職人のTさんが企画しているもので、ただ職業として家具を創るだけではなくて、それを文化として発信し、よいものを残していくために後継者もお客さんも育てたいんだという彼に大いに共鳴したのである。
「材料のこの木の木目を見てください。年輪は1年1ミリですから、この20センチの中にも200年という時間がつまっています。せめて同じ200年は使えるものを創りたい」と、熱弁をふるう。ふーむ。私は大きな木をこよなく愛しているので、こういうせりふにはまったく弱い。
時間をかけ、手をかけ、心をかけた仕事というものはその種類がなんであれ、人を動かし、時代を動かすものだと思っている。
そういう仕事をしたいよね、と娘に聞こえよがしに言う。
しかし、会場の古い洋館が、別れた人とよく歩いていたエリアであったので、べつの事情で息が苦しくなってしまった。はー。まだだめだわ。このエリアは、とても。
娘と散歩してイタリアンを食べ、祖父母においしいドラ焼きを買って帰った。じんちょうげが馥郁と香り、桃の花が満開だった。M公園の桜も半月もすれば咲くだろう。また、胸がちくっとするだろう。春よ、たち去ってほしいような。だけど、次に来る初夏にも思い出はつまっているんだっけ。うわーん、もう途方に暮れます。
道を歩きながら娘が何を思ったのか「さっき弾いてた曲、新しいのでしょ。ちょっといいじゃん」と言った。「あら、ありがと」と言ったけど、そうなんだ、かなしみを歌にしようとやってみた。透き通った風のような曲になった、と自分でも思った。めったにほめない彼女がいうので、妙にうれしかった。からだの奥深くから生まれた歌なんですから。「でも、お願いだから道を歩きながら歌わないでね。恥ずかしいから」「わかったよ」
変な親子である。ビールを注文したら店員が「グラスはいくつですか」っていうんですよ。ちょっとー。未成年なんですけど。
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