手紙書き直し

いやー、あたしもしつこいと思う。すみません。
仕事帰りのバスの中で突然、きのうの手紙はいかんかった。サイテー。そう思って。日ごろから女のくそまじめさを嫌悪しているのに、自分がなっちゃだめじゃん。オオバカモノだ。
「返事、ほしいです」ったってくれるような誠実な男ならあんなやり方はしないっしょ。やめておこう。このやり方に傷ついたんだ、と気づいただけで十分です。気づかなけりゃ、きっといつまでもめそめそしてしまう。サイテー。そんなことができちゃう男なんて。
それより借りっぱなしのDVDの束が気になっているんだよね。こういうとき「だめんず・ウォーカー」なら「返してよ」と言ってくるとか。。。もう返すのやめようかと思ったが、やっぱり送り返して、カードでも添えてやるか。
「お借りした「浮雲」の主人公はあなたにそっくりでした。ごらんになって」（いいからげんな、どうしようもない、女を悲しませる男なの）とか書いて。最後に「あっかんべー」って大きく書いて送ってやるさー。
きずを負ったこと。それで新しい何かを生み出してやる。あたしは生きていく。きずはけして癒されない。けれども、人は変容し、そして生きる。