桜ウツ

2006年4月2日 映画
ゆうべ借りてきた「東京タワー」をいまごろみていた。岡田君、きれいだから好き。でもなあ、リアリティが圧倒的に不足。原作はどうなんだろう、と江国香織ファンとしては思ってしまった。
一番リアルだったのは人妻のキミコさんが「あたしはここに存在しているんだからね」って迫力でフラメンコの舞台を踊るシーンだった。あれはよかった。主婦って言うのも21世紀は死語になっていくのでは、と思うけど。すごくお金のある一部の人しか専業主婦ってもうなれないでしょ。
黒木瞳もいい女優さんだけど、なんで仕事全部捨ててまでパリに行くのよ、どうやって生活するのよ、なんて思ったら楽しめないよねー、あたしも。とほほ。

恋なんて愛なんてなくたって生きていくんだから。
そう思っても、今日はうつ。本当は行くべきところがあったのにゴメンナサイメールしてふけてしまう。力が出ないときにむりして出かけても、ろくなことはない。でも一抹の心苦しさ。。。

去年の今日は友だちの朗読会を聴きに行った帰りにワインを持参し、夜桜をいっしょに見ていた。港のみえる公園にみごとな枝振りの桜があって、その下で口づけした。
あとから「先日のあの木は中野重治がこよなく愛した木だったそうです」(なんとかの桜といううんちくがついていたが忘れてもうた)とメールがきたのだった。
記憶がセピアでないカラーで生々しく、一枚一枚たちあらわれてきて、苦しい。

失いたくないものをもつということはこわいことなのだ。
私は安定するとすべてぶち壊したくなるリスキーな性質。
でも自分で壊すのと去られるのは全然違う。もうたくさんなんですけど。

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