この「ネットのれん街」(ほとんどオヤジ?)にたいへん慰められている日々に思うこと。あしあと機能ってすごいですね。
でも今日のお題はあしあとではなく「そくせき」です。

けっこう長いこと企画の仕事をしています。いまは具合が悪いので、これ以上新しいことを引き受けないように、新しい人間関係の森に踏み入れないように、静かにしています。目標値を下げる。それもしかたない。生きのびるのがだいじさー。
と思っていたら、よその組織から送られてきたチラシに、なんだか見たことのある文句が書いてある。えー、これって3年ぐらい前にあたしが書いた10行コピーじゃん。やだー。怒るより笑えた・・・後生大事にあたしの作ったもの持っていた人がいたなんて。それでそのまま使っちゃうなんて、すごすぎる。

と職場で話していたら、「あたしもやよ坊さんの作った企画書とかチラシとか、ためているんですよ。だって愛が感じられて好きだから」だって、ファイルを取り出す後輩1名。うわー、なにい?
企画を考えるのも、コピーを考えるのも、そりゃあ好きです。何も伝えていないおざなりなのを見ると「なによお。お客さんに来てもらいたくないわけー。人に言われてやってるだけ? 楽しくもなく、仕事できるわけー?」ってさびしくなる。この組織のこの人といっしょに仕事ができてよかった、豊かだった、力がでてきた、楽しかった、とあたしは言われたい。欲張りだ。

いまさらながら、どれだけ自分が仕事からたくさんのことを得てきたかを思います。好きな人と会ったのもいっしょに仕事をしたときだったし、再会したのも、彼のやってきたことにヒントを得て立ち上げた企画を通してだった。
「いっしょにまたいつか仕事をしたい」というと
「どうかな、けんかになるよ」といわれたけれども、
あたしは男としてのあなたには今回本当にどん底まであきらめさせられたけれども、仕事仲間としていまでも信頼しています。
「しごとはあたし、きっちりするわよ」
「知ってるよ。いっしょにはできないかもしれないけど、協力するよ」と言ってくれた。
いつかやっぱり、あなたの力を借りたいと思う。まだ見ぬものをかたちにしたい、と思っている。そのときにはもう、会社の仕事ではないかもしれないけれども。

私はどうしても、生きていることの足跡を求めてしまう。
そんなふうにしなくても、ただ生きながら得ているだけだって、たいへんなことなのに。
だれも認めてくれなくても、ただ生きている。本当はそんなふうでありたいのに。大きな大きな木の幹のように、雨の日も風の日もただ立っていられたら、と思う。

コメント

おπレディ
おπレディ
2006年4月20日14:39

こんちゃ。下にヒミツ日記があった。
後輩さんの「愛を感じる仕事」の発言に、嬉しくなりました。こういう褒められ方って一番嬉しいですよね。

転職は厳しい。というか、1社しか受けていない。
私は新聞業界なので、潰しがきかないのですよ。同業以外にうつる人は皆無の世界。斜陽産業の片隅でもがいています。

繭
2006年4月20日15:58

こんにちは。「生きていることの足跡」という言葉、何だかちくりと胸に刺さるものがありました。私もそのような事をふと考える事があります。
過去に関わった誰かが時々、気まぐれでもいいからふと思い出してくれるような、そんな生き方ができているだろうかと…。

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