休日ぶらぶら

道を歩いていたらあんまりな日ざしにくらくらして、迷わず今年の日傘を買いました。白地にパステル調の飴玉模様みたいなのがついてる・・・。行きかうお散歩の犬たちもみなぐったり。
声のレッスンに行っていつもよりたっぷり寝っころがって呼吸をする。からだに気をいっぱい通す。私のメンテの時間です。
今日は前より少し声が出るなあ。そんな気がした。最後に1曲。お題は“アカシヤの雨がやむとき”です。

♪アカシヤの雨にうたれて
　このまま死んでしまいたい
　夜が明ける　日が上る
　朝の光のその中で
　冷たくなった私を見つけて
　あの人は涙を流して
　くれるでしょうか

詩だけ書くと暗いけど、メロディが透き通っていて好き。歌うにはけっこうむずかしい歌です。魔女の師匠はいう。
「演歌にならないでね。この人はね、全然期待していないんでしょう。涙流してさえくれないでしょって思っている。狂言自殺じゃなくてね、ただ雨を見ていたら死にたくなった。そういうときってありますよね。その雰囲気が身上」
そうか。だからこの歌むかしから好きだったんだ、と思う。アンニュイで。恨みがなくて。流れるようで。

まだまだだわー、と思いながら帰る。
帰り道、知人が開いている刺繍絵の展覧会に寄る。
http://mikam.hp.infoseek.co.jp/mm/index.html
ヨーロッパの風景や食べ物やユーモアのあるのや、いろんな深々とした色合いの作品が並んでいた。絵心がある人っていいなあ。幸せな気持ちになってポストカードなど買う。

久しぶりに、この沿線に住んでいる心の恋人を思い出し、会いたくなってメールしてみる。
「突然ごめんなさい。お茶しません？」
　返事はいつもすぐ来る。これを見習ってよ、とよく思ったものです。
「お久しぶりっす。今日は変則的な仕事に入っているんで時間読めないんです。また誘ってくださいー★」だって。
2年前に知り合って、けっこう深いやりとりをするようになったきれいな男の子。たまに会って、おごってあげたりする。残念でしたー。

さびしいので、エビスビールを買って、公園で飲む。
冷えていて美味しい。すっかりビールの美味しい季節になりました。
木々の葉っぱたちが風に揺れているのを見ていた。生きていることはそれ自体、アートであると思う。