乗り合いバスに乗って
2006年6月17日コメント (1)子どもたちも大きくなってあんまり狭くなったので、部屋探しを始めた。意に反して?家族で引っ越す家です。リビングのほかに12畳の部屋がある家があった。
「ここは子どもふたりの部屋」と言ったら「え、夫婦の部屋じゃないの」と家人はいう。ため息。これがわたしたちの違いだ。
じょうだんでしょ。狭くても自分の部屋が必要なのよ、おんなには。
やっぱり一人でべつに借りたくなってきた。
このバスは降りたくなってきた。はー。
角田光代の文庫「だれかのいとしいひと」を買ったまま、ほかの好きな作家に比べるとどうも“薄い”ような気がして放っていたのですが、電車の中で冒頭の「転校生の会」という短編を読んでいて、ぐっときてしまった。短いので何回も読む。
「あるとき、同じバスに乗り合わせていた人」「おんなじものをみていた人」「おりる場所がちがう」「うんざりするぐらいいろんなバスに乗り続けている」「だれかと出会い、交わし、おりて乗り換えて、またべつのだれかと出逢う。永遠に。どこかへたどりつくまで」
日記の人々もいま、縁あって同じバスに乗り合わせた人々なのかもしれない。今このときは二度と来ないかもしれない。変わらないものなんてない。バスは走っている。
たとえいつか降りるとしても、必要があって出逢ったのだ。
「ここは子どもふたりの部屋」と言ったら「え、夫婦の部屋じゃないの」と家人はいう。ため息。これがわたしたちの違いだ。
じょうだんでしょ。狭くても自分の部屋が必要なのよ、おんなには。
やっぱり一人でべつに借りたくなってきた。
このバスは降りたくなってきた。はー。
角田光代の文庫「だれかのいとしいひと」を買ったまま、ほかの好きな作家に比べるとどうも“薄い”ような気がして放っていたのですが、電車の中で冒頭の「転校生の会」という短編を読んでいて、ぐっときてしまった。短いので何回も読む。
「あるとき、同じバスに乗り合わせていた人」「おんなじものをみていた人」「おりる場所がちがう」「うんざりするぐらいいろんなバスに乗り続けている」「だれかと出会い、交わし、おりて乗り換えて、またべつのだれかと出逢う。永遠に。どこかへたどりつくまで」
日記の人々もいま、縁あって同じバスに乗り合わせた人々なのかもしれない。今このときは二度と来ないかもしれない。変わらないものなんてない。バスは走っている。
たとえいつか降りるとしても、必要があって出逢ったのだ。
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