夏が好き

2006年7月27日
夏が好き
夏が来た。
そう感じるのは、ビールがおいしいのもあるけど、団地の入り口に咲くむくげの白とピンクの花を見て。朝出かけようとすると「行ってらっしゃい」とばかりに咲き誇っている。帰るときには半分しぼんでいる木に「ただいま」という。
この花を見ると毎年、夏だなあと思う。
同じ花は1日しかもたないのだという。次々違う花が咲くのだと。

恋の孤独に身を焦がした夏。
大きな仕事の仕込みに期待と冷や汗流していた夏。
初めて人前で歌を歌ってドキドキした夏。
夫が死と隣り合わせの病に倒れ病院通いをした夏。
人を好きになってどうしようもなく密室に通い詰めた夏。

いつも、ドアを開けるとむくげの花が咲いていた。
あたしの変化を、破綻も精神の行き倒れも、うれしいときもかなしいときも、いつも見守ってくれた。

夏が好きだ。
だるくて風に吹かれているのも好きだし、ちからがみなぎってくるようなのも好き。
今年も、むくげの花が咲いている。

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