「べてるの家から吹く風」という本がおもしろくって、ぐいぐい読みました。北海道浦河町の精神障害の当事者たちの共同生活、共同事業とそれを支える人々のおはなしです。「あきらめるな」と人は言うけど、「あきらめが肝心」と当事者は言う。「自分のチカラを生かす」んじゃなく、「自分は無力」と悟ることが必要。。。
ほんと、そうなんですよねーと思う。
自己肯定とか自分を好きになるとか、もうええかげんにしておくれ。しかし、自己否定まっしぐらで、人はどこまでいけるでしょう。そうじゃない。自意識から自由になるということだ。
あたしはもうギブアップ。生かされて在れば幸いだ。
流されてしばらく暮らします。暑いですし。。。
好きなことだけ、そのことだけはがんばってやりましょう。
うっすらとどこまでも続く線路のように、かなしいです。生きていることはそういうことなのでしょう、と思う。
父のかなしみ、母のかなしみ、分かり合えない悲しみ、それでもわかりたいと思うかなしみ、崖から落とされたような悲しみ、そんなふうに行動する人を愛したかなしみ、それでもまだわかりたいと思うかなしみです。
どうすることもできないことのみ多かりき。

コメント

繭
2006年8月12日19:59

『べてるの家の「非」援助論』だったかと思いますが、大学生の頃にべてるの家の本を読んだことがあるので反応してしまいました。
自己肯定を是とする世の中の風潮って、時に強迫観念的に感じられます。自分への執着を一旦捨ててみたい、とは思うんですよね。今よりは幾らかこざっぱりできそうな気がするので。

すいれん
やよ坊
2006年8月13日20:44

はいはい。あれもよかったし、「悩む力」も「降りていく生き方」もみんな唸りましたです。でも「吹く風」はずっと30年も同伴してきた裏方のソーシャルワーカーの人が書いているのがまたよいの。

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