夜の地下室

2006年8月19日
午後から、これからお世話になるであろう人たちがやっているイベントに誘われたので行ってみた。
久々に会う若い女の子がきれいになっていた。「あら、みちがえたねえ」と言ったら、「ストレスで、わたしやつれているんですぅ」と言った。「まさか、そうはみえないけど」といったけど、実際そうらしかったのでびっくりした。やせていた。
それから交流カフェというものに場面転換して、あたしのことを知っているという女の人が近づいてきた。いろいろ話すうちに「この建物の地下はね、むかしBC級戦犯の仮収容所だったんだよ。見られるよ」という話になったので、連れて行ってもらった。本当にそんなつくりだったので、心底驚いた。ある想念がわいてきて、歌いたくなった。「ちよっと、聴いてくれる?」といって、ふたりの女の人を相手に2曲歌った。そこはふしぎな空間だった。この町には、こんなふうに100年たっているかのような古い建物が案外多い。それをアートの拠点として再生しているセンスはけっこう素敵だ。
歌い終えたら、相手が泣いていた。「メーリングリストに今夜のことを書くから」と言われた。
あたしとしては、歌を聴いて泣かれるより、いっそ笑ってもらいたいんだが。でも、人の感情をコントロールすることもできない。
ふいに、ここでイベントをやりたくなってきた。
でも本来的に閉所恐怖症なので、その地下に降りるのは最後にして、それまでは地上でやりたいものである。地震もこわいのである。地下はこわい。
これからお世話になるであろう、トッポジージョのようなおとこのひとにあいさつして、帰ってきた。この人、すごくいい人なんだ。行動すれば、世界は広がっていく。自分にちょっとほっとする。休暇はだいじですねえ。

休暇の終わりに、いままで消せないできた携帯メールや何かをほとんど消した。次に行こう。自然にそう思えた。(ここで何回も言っているかもしれないけどねえ)自分の血肉の中をあの人にもらったものは流れているのだから。空気も、だいじだと思ったことも、みな、あたしの血の中を川の流れのように流れている。
川はこれからも流れていくだろう。
まだ出会っていない人や物事に出会うために、流れにさからわずに生きていきましょう。

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