ぬくもり

とあるライブハウスに、即興演劇なるものを体験しに行く。
この人たち、何を表現したいのだろうか。観客からなにかをもらうってことも、素材を集めるってことも中途半端な気がした。演じ手が自分の現実をどうとらえているか、なにをどう悩んできたかきていないかということが、わかってしまう。「現実をなぞるだけなんて面白くない」と、言わなくてもいいことを知り合いのライブハウスであったゆえ、「ここの店のファンだから」と称して言ってしまう。自己嫌悪におちいって、電車に乗る。あーあ。
だって、いっしょのテーブルでちょっと話した人だって、顔面神経痛の若者とか、会社をやめて自己啓発系の講師をしているとかいうあぶなそうな兄ちゃんとか、その人たちのたたずまいのほうがよほど演劇的なんですけど。

一昨日掘りあてた温泉のぬくもりが、まだまだ効いている。
今日もメールのやりとり。何回会っても、何年付き合っても、大して深まらない関係もあるのに、1回会っただけで、数時間いっしょに働いただけでいろんな感覚を、うれしさを共有できてしまう人々もいるのだ。こういうことっていいよね、だいじにしたいね、と。それだけじゃなくていろいろ物事の奥行きを推測したりいっしょにおもしろがったりもできるんだ。これをする奥行きにはあれだけの仕事があって構造はこうなっているでしょ、だからおもしろいね、人と人をつなげてこんな構造作るの、すごいね、とか。。。
これはご縁というしかない。一人一人がみんなそれぞれに魅力的。