泉のほとりで

2006年10月8日 恋愛
昨夜はその人を含む何人かで、レトロな飲み屋街で飲んでいた。
彼らのプロジェクトが続いていくよう、あたしはなんとか協力できることはしたいと思っている。気持ちが通じる人々なので、それぞれ味わいがある人なので。。。みんな自分に正直なので、いっしょにいて疲れないし楽しいんだ。

会が終わって「ずいぶん遅くなっちゃったね。だいじょうぶ」とほかの人たちはあたしを心配してくれるけど、まだ知らないんだ。
それから、ふたりで海のほうへぶらぶら歩いて、最近できたと思われる死角のなんともいいロケーションを見つけた。
現在のその人の立っている苦境について初めて聞いた。たいへんなんだろうと思ってはいたが、その困難は想像をはるかにこえるものだった。
「不安じゃない? こんな状況の人とでは」と聞くので
「全然」と応えた。
「生きているといろんなことがあるね。でも生きてさえいればなんとかなるよ」
「今年は驚きの年だった」
「どうして?」と聞いた。
「あなたに逢ったから」
「そうなの?」
あなたは日々たくさんの人々の中で、魅力的な女性もあまたいるなかで仕事やいろんな活動をしているのにね。ふしぎです。
「ありがとう」といった。
かわいた砂地に、あなたの水がしみこんでいく。泉があふれている。しばらくは荒地にもどらないで、とあたしは祈る。
泉のほとりで。

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