しごと午後から休んで、ある個人プロジェクトのあと、O川沿いの、むかしその人が通っていたというアトリエのそばを通り、川の見える特等席で樽酒を飲んでいた。それから散歩をえんえんして、またシンデレラより遅くなってしまった。
「あなたと暮らしたら毎日ぼーっとしてなにもできないよ、きっと」
あたしは、そういった。
「帰らなくちゃならないの?」
苦しいよ。
タクシーに乗り、はりつく笑顔で手を振った。
「あなたと暮らしたら毎日ぼーっとしてなにもできないよ、きっと」
あたしは、そういった。
「帰らなくちゃならないの?」
苦しいよ。
タクシーに乗り、はりつく笑顔で手を振った。
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