おせっかい

予め夜の仕事があったため、午後から出勤にしてもらう。
おかげで午前はぶらぶらできる幸せ。
地元のアートライブラリに行って調べ物。あんまりゴージャスな人気のないライブラリにびっくり。税金が多大に使われていそうな。なんという穴場であろう。むかしの広告とか、文様とか、浮世絵とか。そんなのを見ているだけでもわくわくする。
おまけにレファレンスもしっかりしていて、学芸員が付き合ってくれる。時間内に見つからず、メルアド書置き。ぜいたく。

午後は超特急で仕事して、夕方出張へ。
同僚のサポートであるが、自分だったらこういうふうにはしないな、なんか設定が違う、とはてなマークが頭の中に浮かぶ。
それと、今日のお客のニーズに対して商品は合っているのか、という疑問が拭い去れず。うーん。帰りの電車の中で同僚に率直に言う。

きのうも長い育児休業から復帰してきた後輩がほかの人に相談していたことを小耳にはさんで「その質問て、なにかずれてる」とはてなマークが渦巻き、どうにも口出しをしてしまう。いつもそんなふうではないんですけど。
「あのね、いまうちのお客さんてそういう人が多いんだよ。何年か前とは客層がちがうのよ。その客層のニーズを満たすのがしごと」といったら目を丸くして「そーおなんですねえ。ああ、よくわかりましたー」と感心してくれたのでほっとした。言ってよかったと思った。言わなきゃ彼女はずっと変てこな疑問を抱えて、お客を色眼鏡で見ていたことだろう。いろんな人がいるのだ。それが当然なのだ。

最近、適切なおせっかいおばさんになりたいという気がしている。世の中にそういう資源がちょっと足りないのではないかと思って。みんなが自分の目の前のことしかやらないのでは、組織はつぶれてしまうではないか。
組織も個人ももちこたえるのにさえ、いままでとはちがう努力や開発が必要とされるのに。ってひとりでぐちゃぐちゃ言ってもつぶれるときはつぶれるんでしょう、とも思う。
あたし個人はつぶれたくない。希望を失いたくない。
よろこびがなくて、仕事はできない。いつまでも青いと言われようとも。いつまでも青春させていただきますとも。