手を使って何かを一心につくっている人を美しいと思う。
それはおじいちゃんが職人だったからかもしれない。
沖縄バーのカウンターにすわって、四角い氷がアイスピックを握る手によって刻まれて刻々とまーるい球になっていくのを見ているのが幸せ。お兄さんがきれいなだけじゃあないと思う。エロティック。ああ、なんてごちそう。エロスのかけらが口の中でとけていく。それもまた、はかなく美しい。
おじいちゃんがつくっていたものはなくならない。亡くなっても残っている。時間が刻まれているもの。いとしいと思う。
子どもの頃、そばにいてその手がなす仕事をみているのが好きだったな。

その人もまた、つくる人である。彼の手を見ているのが大好きです。手というものはなんとエロティックな生き物、なまものであろうか。
いろんなものをつくり出す手。記録する手。
生きていることはただそれだけで、何かを刻む・刻まれることなのかもしれないね。それがたとえ傷であったとしてさえも。
傷あとの写真ばかりを撮っている写真家がいる。
彼女の語りを雑誌で読んで、感銘を受けた。

多くを望まない。けれども、刻まれる何かを伝えたい。つながりたい。実はよくばり。はっはっは。

コメント

れんげ
れんげ
2007年7月14日13:26

京都はね、少子化が進んで街中の公立学校が統廃合し続けてるのよ。
その施設をリメイクしてにイロイロなものを作るんだけどね。
芸術センターしかり、日本初のマンガ博物館しかり。
面白いことであるのは理解するけど、社会システムとしてはどうなんだろう。
先々のことまでデザインしてるんだろうか?っていうのが今の疑問。

見においで。

すいれん
やよ坊
2007年7月15日10:57

おー、そうなんですね。少子化が進んでいる都市は多いと思うけど、そういう斬新なものにリメイクするところは少ないような。古いものを生かしているんだから、先々のことまで考えなくてもいいんでは。とのーてんきなあたしの考え。

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