墓参

2007年12月30日 恋愛
Hさんのお墓参りに行く。
隣町なのに、ひどく遠かった。駅からえんえん乗り継ぎ、山登る。市営墓地というものはこういうものか。日当たりだけは抜群だけれど。。。
どれが墓碑だか探すのに勇気が要った。ひとやすみ、深呼吸してから、訪ねあてた。

ワンカップの純米酒をお供えする。
まだ新しい墓石を清める。
戒名も付いていない、そのままの名が刻まれているのを彼らしいと思った。
Hさんが亡くなったことを、やっと、少し感じられた。
ホネとなったHさんに話しかけた。涙が出た。
これからも迷ったらここに来ようと思ったらちよっと安心した。
あなたに恥じないように生きていきたいです。
でも、あんたそれは甘いよ、というHの声が聞こえそうだ。

風が強く、寒い日だった。
空が青く、美しかったので、墓地の芝生と広がる空を携帯で撮った。

それから、彼の属していた仲間の集まりがあり、散々迷った末、参加した。
部数がなくなってしまったという追悼冊子を貸してくれる友人があり、帰りの電車の中で涙がとまらなくなった。
それでも、生きていかねばならないね。

自分の中で、ひとつの時代が終わったと思った。
あたしの若い日の足跡がつまったY町での年月と、就職してその町を出てから今までの歳月と、重なりが2、3年あるにしても、同じだけ経ったのだと思った。
その結節点にHさんはいた。私を冷静に見ている人だった。

自分のことばかり語ってないで、自分を消してみたら、次に行かれるかもしれないな、と彼が天から言っているような気がした。
ありがとう。
どうぞ安らかに眠ってくださいね。

ああこれでやっと年が越せる。

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