2008年6月22日
休日の夕方。
いつもの居酒屋でひとり飲んでいた。
「今日はひとりなんですかー」と愛想のいいおばさんが言う。
この前はふたりで来て仲良さげに見えたんだろうか。

今日出かけた先で遺言の書き方とか聴いたこともあり、
あたしは家族によりも、もうふに言いおきたいという気がして
そんな状態で暮らしている家族というのはなんだろうという気がして
そんなこともなにもなくいってしまったHのことがなぜか思い出され
さぞあたしのことを恨めしく思っているかもしれない、いや
どうしようもないやつと とうに見限っただろうと思い
けっきょくはHのいのちを縮めただけだったろうと振り返ったら
涙がこぼれ、カウンターでひとしきり静かに泣いた。

先日小旅行に行く前夜にもHは夢に出てきた。
現実でさえままならないことが多いのに、
亡くなったその人は、アタシのかげの一部のようにどこまでも存在している。
説明もできない。する必要もないのだけれども。
じくじくと記憶がたぐられる。雨の季節。

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