圧迫山脈

2008年12月17日 お仕事
同僚と印刷物の校正作業をえんえんしていた。
やれば終わる類のしごとって、なんか報われるし、あまり考えなくてもいいので楽しかった。
最近はその種の仕事が少ない。

外部スタッフでもやれる仕事はどんどん振られていくし、実際その人たちのほうが
新鮮な目でいろんなものを見られたりもする。
必然的に社員に残るのは、どこへいくんだかわからない山脈のようなしごとの束のいくつか。なにもないところから、設計図を起こさなくてはならない。
地図の書き直し、ナビゲーションづくりと販売、道標しらべたり、自分で立てていくこと、そして実際にお客を案内すること、頂上までの到達度をはかること、スポンサーに報告することなど一連の流れの構築と管理。

これって本当に人様のお役に立つのだろうか。。。そんな不安を抱えながらやる。
少し前はいくつかのちがう山を管理していることも心地よかった。
ぐるぐる見回っているうちに、ほどよく少しずつ山は形になるのが常だった。
でもいまはちがう。
Aの山にとりかかっていると、Bの山の不具合が気になり、Bの不具合を修正しているとCがのっぴきならないことになっている。
けっきょくなにも形にならないまま、時間ばかりが過ぎていく。
机に積んでいく紙の山。

片付けようという気にもならぬまま、圧迫を逃れるように
あたしは休日を心待ちにしている。


今日は午前中ひとつの山脈研究のための会議に出ながら、
ひとつの同じ言葉をつかっていても、なんてちがう意味を感じてしまうことだろう、と思った。
言葉の定義を共有しないところで、まっとうな仕事ができるとはとても思えない。

そんなことを思いながら、お汁粉を煮た。
形になるものがほしい。

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