秋刀魚

一週間よく働いたなぁと思って、ゆうべはもうふの部屋へ直行してしまう。
焼き鳥と缶ビールを手に。。。

とりあえず飲み干してから、久々に沖縄そばへ。
カウンターはじきに満員に。マスター得意のY商店街で仕入れたという生さんまが
でかくて、美味であった。ほかに、うりずん豆のチャンプルー、とうふよう、
隣の客と半分ずつイカ墨やきそばなんかを食べる。沖縄そばでつくるイカ墨やきそばは、何度食べても絶妙だ。
この店はもうだいじょうぶだ。これだけ常連さんがついてるもの、と思う。
石の上にも3年。たいへんなことである。

なんだか疲れがどっと出て、部屋に帰って寝入ってしまった。
異国に旅をして、バッグを道端に置いて、なくなり(そりゃそうだ)
なぜか修道院にて途方に暮れてる夢をみる。さいふもケータイもない。
目が覚めたのでほんとにほっとした。
隣で「うなってたよ。ぼくは死んだ父親が新しい千代紙商売を始めた夢をみた」という。ち、ちよがみですか?

あすはまたいっしょに出かける予定があるので、もうふが朝風呂に入っているまに
帰ってきた。
さんまのように脂が乗っていた時代もあったのかな。あたしも、あの人も。
でも、枯れていくのもなかなかいいんだけどな。



来年から、職場はどうなるんだろう。
少なくとも、会社がつぶれることはないようだ。そしたら、またどんどん人か゛減らされる中で、あたしはどこの部署にいるだろう。自分で選ぶことはできるのかしら。もはやできないんではなかろうか。
でも今のところにいつづけるのも苦しい。脱出先がみえない。
秋の魚になって泳ぎたいなり。