ラン・デブー

2009年9月22日 恋愛
休日の夕方、I町で待ち合わせた。
すきなひとは「今日はどこでランデブーしようか」という。
ランデブーって走るデブ? っていつも思う。

休日割引の看板が立つ店の前で「入る?」ときくと
「いや、ボクは案外保守的なので」という。
けっきょくいつもの古い蕎麦屋に裏通りから入る。

あなたは新生姜や辛味大根そばを注文する。
「このことは聞いておきたい」と思っていつもはしないような話をする。
少し酔って二軒目に流れる。

女性二人のバーテンダーが開いたという店で
あなたはあたしの知らないお酒を飲み、
あたしは白ワインと桃のお酒を飲む。

お金がなくなったので近所の公園で遊ぶ。
長い長いすべりだいを2人でつながってビューんとすべる。
駐車場に寝転んで星の下、おかしな写真を撮る。

平然とのつもりで駅にたどりついたら終電だった。
「え? もう」と言って下りと上りに別れた。
さいふが空なので駅からとぼとぼ歩いた。

「あなたとずいぶん親しくなりました。
でも、なれちゃったりしないのが
幸いです」とメールしてふとんにもぐった。

あと何年、すきなひとといっしょにいられるだろう。
それをおもうと、かなしいきもちになる。

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