ま、いいか

明け方、寝返りをうちながらカーテンを引く。
暗い。雨がざんざかと降っている。
でも、「もう朝かしら」とベッドの中でつぶやく。
もうふが時計に手をのばす。
6時25分。
｢起きなくちゃ。今日は遅刻できない会議があるし」という。
「いってきます」。雨の中、でかける。

あんまり降るので、とちゅう、電車がとまってあせる。
帰って着替えて、出勤しなくちゃなのに。
ターミナル駅は大水であった。
なんとかタクシーに乗る。
一日が何事もなかったように、はじまる。

午後は先日メールをくれた一部上場企業の人事部に商談に行く。
高層のおふぃすビルからみる空が美しかった。
いまの時代らしいしごとで、10年で上場したというからすごい。
往復の車中は眠くて、読書をしようとすると爆睡。

泊まった日はあんまり眠れないんだ。
もっと広いベッドであったらと思う。
でもそれはそれでまた眠れないかも。

昨夜は彼の趣味につきあって、ゆっくり時間を過ごした。
もう知り合って5年目に突入したのに
やっぱりいっしょにいると時間を忘れる。
気づいたら11時半であった。
帰ろうと思っていたのに、当然のように連れ帰られるはめに。
最近はたがいに忙しくて週にいっぺんぐらいしか会えないから
顔をみるとついゆるんでしまう。
ま、いいかと思う。