11月9日の日記

19時半。
最近まれびととなったY駅裏ののれんに、もうふがやってくる。
あたしの顔をじっとみる。
「なにかついている?」「いや、、、元気だった?」
「まあまあかな」

他愛もない近況報告などしあう。
なぜか人生のエンディングについて。
「最近はデジタルなことの引継ぎができなくて、お金もおろせないんだってよ」「パスワードとか伝えておかないと何もできないって」
ああ。そうです。
あたしになにかあったら、このブログを消すのを誰に頼んでおくべきか。

22時。
地下鉄の改札で、見送る。
「次はいつかな?」という。「うん、また連絡するから」
知り合った頃もそんなふうに言っていたな、と思いながら帰る。
なんともいえず、うれしいと思う。


職場を出るとき、
あたしがこの春悩んでいた相手の同僚から、退職すると告白された。
「初夏にすいれんさんが、暗い顔してると雰囲気が悪くなるよと言ったので
頑張って明るくふるまってきたけど、もうむり」という。
あたしが追いつめてしまったのかな。
そういう意味で言ったんじゃないのにな。
「あなたのオーラはだれよりも影響が大きいと思う。けっこうきてるよ。具合悪いなら、休職したほうがいいんじゃあ」とあたしは言ったんだけど。
メンタルで休職するのは自分自身で許せないと彼女は言った。
そんな休暇が取れない立場の人もたくさんいるのに、自分だけのうのうとしていられない、と言った。それは正しいようで、窮屈なようで、、、
職場にいろんな人がいるということか゛なかなかできない時代になってきたと思う。